病気の概要
混合性結合組織病は、全身性エリテマトーデスのような症状、全身性強皮症のような症状、そして多発性筋炎/皮膚筋炎のような症状が混在している病気です。 小児から高齢者まであらゆる年齢層で出現しますが、特に30~40歳代の患者様が多いと考えられています。 男女別では、圧倒的に女性に多く見られます。
よく見られる症状
- 気温が低い場所にいると指先が白くなる
- 手指が強張っていることがある
- 手足に痛みがある
- 顔などに赤い発疹ができた
- 指先の皮膚が硬くなってきた
- 慢性的に微熱が続いている
- 関節に痛みや腫れがある
- 胸に痛みを覚えることがある
- 筋肉に力が入らない など
治療法
患者様の症状を見極めつつ、使用するお薬を調節します。 比較的に軽度の場合ならば、非ステロイド系抗炎症薬や低用量のステロイド薬から治療を始めることが一般的です。 症状が強くなるに伴い、ステロイド薬や免疫抑制薬を積極的に使用します。
主要な臓器に影響が及んでいるときは、使用するお薬も多くなります。 また、レイノー現象に対しては、血管を拡張させたり血流を改善させたりするお薬を処方いたします。
日常生活の注意点
発熱が続いているとき、内臓の病変が進行したときは安静にしていなければなりませんが、特に症状が見られないときは、通常の日常生活を送ることが出来ます。 但し、寒さには注意が必要です。
冬季に外出するときは、手袋やマフラーなどで防護するようにして下さい。 さらに保湿剤入りのハンドクリームなどを使用し、肌荒れを予防することも大切です。 日光過敏症の患者様は、過度の紫外線を避けましょう。